MY V35 トラブル情報
購入から約1年が経過するころ、ノントラブルだった愛車にもマイナートラブルが発生するようになりました。
ここでは、愛車におきたトラブル事例と対応策について触れてゆきます。

1

運転席ドアサッシからの異音 (2004.2)
 04年2月、運転席ドアサッシの辺りから、走行中にパキパキという異音がするようになりました。窓ガラスを閉めていると異音がし、窓を開けると鳴り止むという症状です。
 R.S.Sのメンバーの方から、
ウェザーストリップ(ドア枠の周りについている中空のゴム部品)が過去に異音の原因であったという情報をいただきましたが、愛車のウェザーストリップは、改良後の対作品が使用されているため、他に原因があるかもしれないという話になりました。
 ディーラーにクレームで持ち込んで診てもらったところ、フロントドアグラスラン(サッシ側についている窓ガラスを受けるゴム部品:下図参照)がサッシと擦れあって発生する音であると判明しました。フロントドアグラスランを交換してもらったところ異音は止まりました。


2

エンジン始動時のエンスト(2004.4)
 04年4月、エンジン始動時に、一旦エンジンがかかりかけて、そのままストンと回転数が落ち、エンストする症状が出始めました。
 最初にこの症状が発生したのは、箱根の芦ノ湖スカイライン付近で休憩後にエンジン再始動したときで、その後秩父や雁坂峠という標高が高いところで発生しました。REDで診てもらいましたが、各センサーの状態に異状は無く、コンピューターをIMPULに載せ替えているため、その設定によるものではないかとの話となりました。
 そのため、後日IMPULに電話して、この症状についてデータを持っていないか問い合わせたところ、以下の回答がありました。
内容から判断すると、VQ30DDとVQ25DDエンジン搭載車では、ほぼ間違いなく発生するトラブルのようですので参考としてください。

<IMPULの回答>
@よく、ディーラーはIMPULのコンピューターのせいにするが、この症状はノーマルコンピューターの直噴エンジン搭載車でも多発している。
Aこの症状は、直噴エンジンのインテーク側(スロットルチャンバー付近)にカーボンスラッジが溜まり、空気の通り道が狭くなるために起こる。
B車によって、20000km〜40000kmの走行距離で多く発生しているが、タクシーのように、1日中走り続けている車の場合100000km前後で症状が出る場合もある。
Cカーボンが溜まりやすいのは、直噴エンジンの構造上の宿命であり、放置しておくと症状は間違いなく悪化する。(某メーカーのGDIという直噴エンジンもこの症状に苦労したらしい)
D処置は、インテークマニホールドコレクターを外して、付着したカーボンを手作業で落とすか、エアフロの後ろのサクションパイプを外して、エンジンクリーニング剤をスロットルチャンバー方向に吹き付けて、カーボンを落とすこととなる。(どちらもエンジンは下ろさずに作業は出来る)
Eメーカーからディーラーへは、この症状ついて通知済みのはずだが、ディーラーまたは店舗によっては、サービススタッフが全く知識を持っていない場合もある。
Fディーラによって、この症状に対する処置を無償サービスとするか有料とするかはマチマチである。

4月19日に日産自動車のお客様相談室に電話で状況を説明し、この不具合に関する事実確認とディーラーへの対応指示を求めたところ、20日にお客様相談室担当者から連絡がありました。
お客様相談室がディーラー本社と相談した結果、ディーラー担当店工場でエンジンを開けて状態を見たいので、ついては担当店の工場長から連絡をさせる・・・という内容でしたので、了解しました。
4月22日に担当工場より連絡があり、数日車を預かりたいとのことでしたので、4月29日に入庫することにしました。

5月1日 ようやく愛車が退院。
 結果なんですが、インテークマニホールドコレクターを外してみたところ、マニホールドから吸気ポートにかけて付着しているカーボンの量はさほど多くは無かったのですが、スロットルチャンバー(注1)はかなり汚れていたようです。(デジカメ写真を貰いましたが、内側がまっ黒でした)
 作業はインテークマニホールド〜吸気ポートにかけての清掃及びスロットルチャンバー内の清掃の他に、IMPULに確認したうえで、コンピューターのスロットル全閉位置学習及び急速TAS学習を行ったそうです。
 エンストは、スロットルチャンバー内に溜まったカーボンによる、空気吸入量の微妙な変化とアクセル開度の微妙なズレが原因ではないかというのがディーラーからの説明でした。
 エンジンをかけてみると、以前見られた一時的な回転落ちもないようなので、次は標高の高い場所でのエンストのチェックということになります。作業はクレーム処理として無償でやってもらいました。

 11月に入って、また症状が再発しました。原因として考えられるのは、@カーボンが付着してスロットル弁の開閉に支障が出たか、AD電子制御スロットル自体の不具合BECUのプログラムのバグ、Cエアフロメーターの不具合、D燃料ポンプの不具合 ですが、一旦症状が軽減されたのに、時間がたって再発したことや再始動時以外には異常が見られないことから、@かDではないかと考えています。既に@は実施済みなので、D電子制御スロットル(assy)のクレーム交換をディーラーに申し入れるつもりです。

 2005年2月 2年目定期点検時にREDにクルマを預けてエンストの原因も調べてもらいました。燃圧は正常なため燃料ポンプ系のトラブルではないとのことですが、結局原因は不明なので、一番怪しいスロットルチャンバーを交換したとの説明を受けました。しばらく計測器を付けてもらっていましたが、回転数も安定しているので外してもらいました。その後標高2000mでの再始動時も問題なかったので、スロットルチャンバーが関係しているのは間違いないと思います。チャンバー交換から4ヵ月後、標高の高いところでの再始動時に1回気になる回転落ちが見られましたがエンストはしませんでした。現在、月に1本STPのガソリン添加剤を入れてポートとインジェクションの洗浄を行うことにしています。そのうちまた症状が再発するかもしれませんが、その時はまたチャンバーの清掃でもしてもらうしかなさそうです。
 
注1)VQエンジンは日産歴代エンジンでよく不具合が報告されるAACバルブではなく、電子制御スロットルの弁をモーターで自動開閉させて空気の流入を調整している。
スロットルチャンバー(電子制御スロットル)

←丸い部分が弁




3

空調ダクト部分からの異音 (2004.8)
 右空調ダクト部分から異音が発生していましたが、異音の発生原因は、ドアの内張りとダクトの側面の摩擦によるものと判明。
ドアの内張りとダクト側面が密着する部分に、レザーワックスを塗布してもらい異音解消しました。恒久的な対策ではありませんが、そのうち馴染んでくれば音がしなくなるということです。左右のダクト部分から異音が出る方は試してみられたらいかがでしょうか。
どうもV35の場合、こういうパーツ同士が密着しすぎての摩擦による異音が多いようです。

右空調ダクト側面

4

助手席ドア辺りからの異 (2004.11)
 助手席ドアの内張りあたりから、カタカタミシミシと異音が出るようになりました。ディーラーに持ち込んだら、先日整備したときに、内張りを外したのだそうです。何かの作業で、内張りを外したりすると、必ずといって良いほど異音がでますねこの車は・・・。
 異音の発生源は、実はドアの内張りではありませんでした。
フェンダーの内側に硬いウレタンの制振材がバラストとして貼ってあるらしいのですが、これが助手席ドアの辺りで、ボディと干渉しての音だったそうです。4つのセンサーを付けて音の方向を測る装置があり、これで音源を絞り込んでいったところ、Aピラーより前に音源があったそうです。こういう計測器があるのですね。また勉強になりました(笑) 
5 サスペンションからの異 (2005.7)
 実は、新車時から方向変換するためにステアリングを右にいっぱいに切って、左に切り返すときに右前サスペンションからギュギュッという異音がたまに出ることがありました。あまり気にしていなかったのですが、最近頻繁に出るようになったので、NISMOスタビに交換するときに診て貰ったところ、右前のアッパーリンクとロワーを結ぶアルミアームのブッシュからの異音だそうです。分解しないとグリスアップできない場所らしく、改めて車を預けることになりました。グリスアップで音が消えない場合は対策部品が出ているので交換するそうです。
6 エンジントラブル (2005.9)
 ドライブの帰り道、あと帰宅まで10kmというところで、エンジンがバタついて来ました。停止すると、Nに入れてもアイドリングがバタつきます。
おまけに、アクセルを踏んでも回転が上がりにくくなってしまいました。ついに、REDまであと100mというところで全く回転が上がらず、エンストを繰り返す状態となり、残りの100mはREDから応援を得て工場まで押してもらいました。水温・電圧は正常、OIL漏れや排気漏れも見当たらないし、警告ランプは何も点いていませんでした。

REDのサービスフロントマンの説明では、
・コンサルトによる自己診断 異常なし。
・プラグのかぶり点検 僅かにかぶったようなような形跡もあったが、特に異常なし。
・イグニッションコイルの点検 異常なし
・アイドリング時のスロットル・チャンバーとエアフロの電圧値の点検 アイドリング時にもかかわらず、2000rpmの数値を示していた NG

よって、スロットル・チャンバーとエアフロの両方を交換したとのこと。原因はセンサー部なので特定できないとの説明でした。