それは1通のeメールから始まった。

 11月20日に、V35に関係のあるブロガー(HP管理者含む)を対象に「V36Skyline ブロガー向け発表会」を行うので、参加して欲しいという日産マーケティング本部からのメールだった。

 最初いたずらかとも思ったが、eメールアドレスが簡単に取得できるものではないことやメール発信者が実在することを確認できたので、その日のうち(11/10)に招待を受ける旨返信した。

 このような無謀な企画は日産としても、おそらく国内でも初めての試みだと思う。 そして当日、日産本社ギャラリーで、マスコミ向けの発表後の20時からブロガー向け発表会が開催された。

 各開発担当者が招待客の説明に当ってくれたので、それなりに有意義な部分もあった。 が、イマイチ日産が本当は何をしたかったのかということは不鮮明であった。

 あくまでひとつの試みであり、今後も行われるかどうかも定かではない。

カタログのほかに、プレス向けの資料(CD-ROM含)も貰った、これでブログを書けということなのだろう(w
フェアレディがお出迎えしてくれました。

嘘です。デジピザさんが頼んで連れて来ました(爆)

発表ブリーフィングは20分程度。内容はこんな感じ

V36スカイラインは大別して、350GTと250GTに分けられる。350GTはtypeSP、typeS、typePの3車種。
250GTはtypePとtypeV、250GTが2WDと4WDの双方に設定され、6車種となる。

価格はコチラ

全長4755mm、全幅1770mm、全高1450mm、ホイールベース2850mm、最低地上高135(350GT)〜130(250GT)となっている。

350GTtypeSP。フロントバンパーはSPとSのみデザインが異なっている。

顔つきは怒り顔ですね。目が吊上がっている。

ボディカラーは3つの新色を加えた7色。(ストラフィアブルー、ブレードシルバー、クリムゾンレッド、ホワイトパール、ブリリアントシルバー、スーパーブラック、レイクショアブルー)
250GTtypeP。

フロントリップスポイラーは350GTtypeSPと350GTtypeSを除く全車に設定されている。

どうも好きになれないボンネットのラインですが、ねじれや曲げ剛性を上げるための策だと思われる。
異型ヘッドランプは上から、ポジションランプ、HI・LOW切り替えプロジェクターランプ、右上がターンランプ、右下がフォグランプ。
プライバシーガラスも健在(メーカーオプション)

この車両はリアスポイラー付き。
リアスポイラーはtypeSPとSのみにオプション設定されている。
このムッチリとしたリアバンパーの形状は好みが分かれそう。

私は嫌いです。
リアコンビネーションランプはクーペと同じような変形L字形となった。

このレンズは配光を考えたデザインらしいのだが、好みが分かれそうなデザインだ。

この写真では分かり難いが、カバーもかなり異型のものとなっている。
マフラーは左右2本出しのオーバル形状。かなり径は大きい。
ドアミラーは取付部はV35と同じですが、細いステーで下から支える形となり、ミラーも大型化された。

(細かい点は埃)
ワイパーはエアロタイプを採用。VWみたいだ。
ハイマウント・ストップランプはLEDの数が3倍以上に増えた(汗
typeSPおよびtypeSのタイヤはFr:225/50R18、Rr:245/45R18で前後異サイズ。またまたフロントには特殊なサイズのタイヤを設定している。
社外品だと、たぶん225/45R18になるだろう。

他の車両は225/55R17を採用している。

サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン式、リアマルチリンクとなっている。ダンパーはデュアルフローパスショック
アブソーバー
を踏襲している。

前後ともにホイールハウスのツメが折られてあり、リアのホイールハウス内にも緩衝材が貼られている。

アーム類はもちろんアルミ製、スタビライザーもアルミ製である。

V36には、世界初の4輪アクティブステアが採用され、低中高のスピードで角度が変化するが、全て同位相である。
4輪アクティブステアがコーナリング安定性をかなり高めているらしい。

ブレーキはtypeSPとSのフロントにΦ330大径ローターを採用。キャリパーは片押しのPODのままだ。
インテリアカラーはシルキーエクリュとブラックに新色のフォーブ(タン)を加えた3色、フィニッシャー(トリム)2タイプ(本アルミ、本木目)との組み合わせで5タイプとなる。

このコクピットモジュールも分解するのは大変そうだ(汗

BOSEのオーディオは非常に自然な広がりのあるサウンド。
そこはBOSEが非常に拘ったところ、マークレビンソンには負けたくないらしい。

アクセルペダルはなぜオルガン式、かかとの位置を変えず、女性でも楽にアクセルを踏めるからだそうだ。

ファインビジョンメーターは左がタコ、右がスピードで、中央に車両情報が出る最近良く見かけるタイプ。視認性は格段に良くなった。V35のアンバーは見辛い。

パドルシフトレバーはマグネシウムに革を貼り付けたもので、フェラーリやマセラティを参考にしたそうです。

時計はG35と同じアナログ式になりました。

オーディオは標準が6スピーカー、BOSEが10スピーカーで、どちらもMP3/WMA(ウマ)再生機能付。

7インチモニターは標準設定(車両情報表示機能付)
HDDナビゲーションはマルチファンクションスイッチのほかに、タッチパネルでの操作も可能となった。

バックビューモニターサイドブラインドモニターがそれぞれメーカーオプション設定された。
リアシートのリクライニング機構は残った。

車高を2cm下げたが、室内高さもV35並みに確保したそうだ。

気になったのは、このシートの端を切り落としたような形状。

乗降性は高まるが・・・
モデルとして、masa'sさんに座ってもらいました。

彼はきちんと座っていますが、膝を緩めたらどうでしょう。

右の膝から太腿にかけて支えてくれるシートはありません。

長時間座っていると疲れないでしょうか?
これがご自慢のVQ35HRエンジンです。7500回転までスムーズに回るそうだ。シリンダーヘッドが高くなり、コンロッド長を伸ばし、ピストンのサイドフォースの低減を図っている

ATの構造は制御系を除いて、構造的にはV35と同じだそうだ。

ATは5速で十分とは考えてはいないが、なかなか開発が進んでいないらしい。

シンクロレブコントロールのロジックはかなり改良され、シレスポンスは改善されたそうだ。

ボンネットはもう当たり前になったアルミ合金製、遂にボンネットダンパーが付いた。

ラジエターとコンデンサーはカバーの下に完全に隠れている。

CGしか見ていないが、等長エキマニとか排気系に凝っているようだがという質問には、「嫌な音を除いて気持ちのいいサウンドとした。ぜひ乗ってみて欲しい。」との回答があった。
左右のバンクにエアインテークが設けられ、電子スロットルも左右別々だ。

電子スロットルを左右2分割することにより吸気効率は良くなったそうだ。

片側3連スロットルとかは考えなかったのかと聞いたところ、昔そういうの有りましたねと苦笑していました。
エアクリBOXとエアフロメーターです。エアクリーナーの交換はまたかなり大変そうだw

左右に2分した関係上、かなり小ぶりだ。
これは何?

ボンネットフードを静かに締めるためスプリングだそうだ。

このボンネットフードのキャッチは真ん中ではなく両端に設けられている。

レースに使用するボンネットピンの位置を想像して貰えばいいと思う。
その他質疑応答集
Q:クーペに6速ATを積むということは無いか?
A:お答えできません。楽しみにお待ちください。

Q:クーペの発売時期は来年秋なのか? 販売店では来年春と言っていたが。
A:来年の秋(9月頃)です。販売側へのインフォメーションが悪くてすいません。本日スケジュールを流しました。

Q:クーペのエンジンは噂どおり3.7Lか?
A:お答えできません。楽しみにお待ちください。

Q:3.5Lの北米仕様(306ps)と国内仕様(315ps)の馬力が異なるのは何故か? 国内仕様はレクサスに合わせたということではないのか?
A:計測方式の違いのため若干計測結果が異なる。

Q:GT-RのエンジンはHRベースではなく、専用設計なのか?
A:お答えできません。楽しみにお待ちください。

Q:密かにGT-Rを狙っているが、車幅が1900mmを超えるようだが?
A:その可能性はある。

Q:GT-Rの発売時期はいつか?
A:来年10〜11月、東京モーターショーの頃。

Q:GT-RのミッションはDSGのようなもののようだが?
A:お答えできません。楽しみにお待ちください。

Q:ポルシェのティプトロニック(スピードに応じて自動的にシフトダウンもする)のようなATをなぜ造らないのか? これならDSGも要らないと思ったが。
A:構造が解明できない。